すっかり秋になったドイツ。寒い、天候の悪い日が続く中...突如、ノルウェーメンバーがドイツに突撃しに来た。私にはもちろん迎撃義務が発生するので、急いでフランクフルトからデュッセルドルフへ。2023年11月11日と12日のブログ。

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11月11日。私にしてはやや遅めの出発となった。この性格のひん曲がった私がデュッセルドルフにまっすぐ行くわけがなく、とりあえずICE16に乗ってアーヘンに行くわけです。オランダ車で、しかも名前が"Amsterdam"なのにベルギー行くのねあなた...

ここでしゅうさんは気づくわけです、やけに人が多いなと。そうです。ケルンのカーニバルです。座席の予約しておいてよかったね。騒がしい車内で1時間半過ごし、ようやくケルンで賑やかな団体が下りるわけですよ。8分も早着してくれて助かります。

さぁ、ここからが予想外の地獄。

旅程を見ながら、ケルンからアーヘンまでかなり時間かかるなと思っていたわけですよ。前面展望してたら、明らかにアーヘン方面でない線路に侵入していく。「そうだ、工事迂回だ」。なんですかこの迂回経路。通常なら30分ほどで着くこの距離、この列車は一旦ライドまで北上して方向転換して下るという、1時間40分の長旅に変化。

あまりにも通常経路から離れてるからモニターも私たちの現在地を表示できず...周りの乗客は見慣れない風景とモニターの現在位置に惑わされつつ、車掌が来るまでプチパニック。ケルンで賑やかのが下りたから静かになると思いきや、引 き 続 き 愉 快 で し た

なんだかんだで無事にアーヘン中央駅に15分遅れで到着。さぁ撮影開始じゃと思ったら雨降り始める、一回休み。

ユーロスターに変わったタリスを記録するのは今回が初めて。新塗装もロゴもあまりにも見慣れないもんだから違和感だらけ。休んでる間に買ってきたパンを片手に出発を撮影。ドイツの運転手は挨拶してくれる方が多いから撮影も楽しい。私もちゃんと挨拶したよ、パンを持った手で。向こうはコーヒー持った手で挨拶。乾杯の音頭じゃぁないんよ。

本来の目的、ベルギーの旧型車両。ダイヤ改正で引退するので、撮影する時間があまり残されていなかった。相変わらず落書きだらけだが、これはもう仕方のないことだろう。
来月からはここは客車列車に置き換わるそうです。ドイツ国内で見れる2灯式車両もこれで完全に引退?

また雨降ってくるし寒すぎてしゅうさんの全身が氷河期に突入しそうだったので、北へ向かうRE4に乗って脱出。車内はあったかい。

やけに前の方だけ混んでるなと思ったら、隣のSchanz駅のホームが短すぎるため、後ろ4両を締め切るから中央駅からは前の4両しか使えないと。扉を個別に操作できないから後ろ4両に乗客を乗せずに追い出すわけだ。

なんか...大変ですね...(他人事)

デュッセルドルフで降りず、そのまま反対側の終点となるWuppertal-Vohwinkelまで乗り通す。

ところで車内の表示板がポケモンにしか見えないのは私だけ?

今まで乗車したことがなかったので、S28でデュッセルドルフへ。こちらはほかの路線と違い、別の経路でデュッセルドルフへ向かうので一度乗ってみたかった。

入線まで時間があったので、ホームから対向列車を撮影。すっかり秋ですね。

デュッセルドルフ方面行きが到着したので乗車。ドアの閉まるときのチャイムがスーパーとかである係員呼び出しのための3点チャイムなのが解せぬ。緊張感が無いから駆け込み乗車が止まない。

路面電車に見えなくもないこの車両、ちゃんとれっきとした鉄道車両です。ディーゼルだけど。車内は思ったより快適でした。

経由地の一か所となるこちらの駅。そうです。ネアンデルタールです。あのネアンデルタール人の名前の由来となった土地です。

駅から徒歩10分くらいのところにちゃんと博物館もあるらしいですよ。今回は時間の都合で行けなかったので、次回行こうかなと思います。なお駅の周りには特に何もなく、列車の撮影に向いているシーナリーというわけでもなく、山のど真ん中で電波も入りにくいので本当に博物館に行くくらいしか目的は無さそう。つまり一回行ったら当分行かないと思われる場所。私はとりあえずこの路線に乗ってみたかったという変な理由で行っただけですからまた来ますね。

デュッセルドルフに到着して、少しばかり買い物を済ませてホテルでごろごろしてたらノルウェー(ちりめんじゃこ氏)がすぐそこまで侵略して来ていたので、急いで中央駅に迎撃に。

彼の列車到着後にはBR101やInterCityが数本到着する予定だったので、駅で撮影。こういう時に限って中途半端な遅延などが発生するわけですが、特に被られもせず、デュッセルドルフ名物でもあるいきなり番線変更も食らわず、非常に平和でした。

さて、この日の本命が到着。事前に運用を調べ出しましたよ、1時間くらいかけて。一見何の変哲もないInterCityの食堂車ですが、こちらは唯一のARkimbz、要するに未更新の元InterRegio食堂車ですね。

実は前日にダイヤを見つけてはいたのですが、車両故障で運用が吹っ飛んだので遭遇できるかビクビクしていましたが、ちゃんと引退前に無事に記録できました。時間の都合上乗ることはできなかったとはいえ、この目で見ることができて写真にも記録することができたので満足しております(表向き)。後日追いかけているしゅうさんを見かけたらやっぱり満足していなかったんだなと思ってください

しかしまぁ11月の夕方は暗いし寒いですね。到着する列車のホームが違うから行ったり来たりを繰り返していても、全体的に冷え込み始めたのでいったんスタバに入ってコーヒーを買ってくることに。

さて、一眼レフというものは基本的には両手で使うものなんですよ。そこにコーヒーという新たなる物体が追加されたわけでして、手が3本無い限りは両方持ちながら撮影できないわけですね。

新ジャンル、「スタバ鉄」誕生。なんだこれ。

意味不明な写真を量産しながらも、ちゃんと走っている列車も記録しコーヒーで暖を取り、じゃこ氏とおしゃべりをしながら数十分。面白い列車を一通り撮り終えたので、中央駅を離脱することに。

基本的にちびちび飲むタイプの人間なんですよ、私って。だいぶ時間がたっているのにまだ半分くらい残っているわけですね。

ス タ バ 鉄 、 継 続

なんでバランスゲームが始まってるのかはさておき、そこにいい感じのポールがあったので置いてみたらちょうど路面電車が来たので夜のデュッセルドルフと合わせて一枚。絶 対 不 審 者。どう考えても怪しいよこの二人。

この日はこれにて終了。ホテルに戻って翌日のレアな列車の運用割り出しと車両をあぶりだして就寝。

乗車予定の列車が10時出発に対して、私が中央駅に立ち始めたのは7時ごろ。もうだいたいお察しですね。夜に8本ほど見つけ出していたので、朝からカメラを構えてスタンバイしていたわけです。

この日の朝は信号故障で列車が乱れており、無事に(?)デュッセルドルフ名物の出発1分前に番線変更芸を何度か見ることができました。しかしまぁこんなに長いInterCityを記録できるのも、残すところあと1か月弱といったところでしょうか。ダイヤ改正後には食堂車が全廃なので車両が減るのと、そもそも運用が減るので徐々に貴重になっていきますね。

こちらは100分ほど遅れて入線してきたNightJet402号。少しでも遅れ回復するために信号故障の区間を迂回させて10番線に入る予定の本来の列車をどかしたうえで入線したのに、車両故障を起こしたのか到着してから15分くらいは動かず。せっかくの努力が...信号も開通しっぱなしのため、対向で11番線に入る予定のS-Bahnもなかなか入線できず、つまる中央駅。

さすがに出発まで待っているとホテルのチェックアウトが厳しいので、いったん離脱して部屋に戻り、荷物をまとめてから中央駅に帰還。

スタバ鉄2日目やろうと思ったら、長蛇の列ができていたので泣く泣くDB鉄。いやそれただのテツじゃん

えぇ、急ぐ必要が無いんですもの。フランクフルトに戻るのに高速線経由で帰るのももったいないしせっかく来客がいるんだから、そりゃパノラマカーに課金するに決まってるじゃないですか。というわけでEC9の263号車に席を取り、ローレライなどを経由するライン川沿いの優雅な旅へ出発。

この前後の日はドン曇りで雨だったのに、乗車中は奇跡的に晴れた。これにはじゃこ氏もニンマリ。クラウドサービスは注文していません

パノラマカーの室内を軽くご紹介。言葉通り大きな開放的な窓を両側に構え、座席も通常の車両と比べて少し高めに設置してあります。そりゃ1等車の扱いになるわけだ。とはいえ、この車両が連結されているEC8とEC9は料金的にもそんなに高くなく、価格も普通の1等車と変わらないのでかなりお得。

しかもライン川沿いを走るっていうんだから、天気が良かろうが悪かろうが楽しめることは確実なんですよ。そりゃ乗るしかないよね。

唯一の欠点は、客車の向きが事前にわからないこと。よって、2人ボックスを予約しても確実にライン川の方とは限らず、運次第といった要素も少なからずはある。

ボンの中央駅を過ぎ、対岸にDrachenfelsが見えたあたりからライン川に並行して走り始めます。

カメラを構えるには反射がかなり目立つかとは思いますが、実際に乗って自分の目で見る分にはやはり普通の客車に乗った時に見える景色とは別物。この窓、偉大

これぞ私が鉄道の旅に求める醍醐味ですよ。時たま聞こえるカタンコトンという線路から響く音、カーブで感じる少しばかりの振動に揺られながら外の景色を満喫できる最高のシーン。

以前一人で乗車したのは曇り空の寂しい1月でしたが、今回は天気にも季節にも恵まれており、最高の眺めを楽しめました。

ライン川沿いはワインの産地も多く、ワイン畑が続く場所もあるためこのシーズンが一番彩り豊かで見栄えする時期なんです。ところどころに見えるライン川沿い特有の旧市街やほかの地域では見ることのない町並みなども楽しむことができるし、こうやって眺めているだけでボンからマインツの90分があっという間に過ぎて行ってしまう。何度でも乗りたい。

結局はマインツに15分ほど遅れて到着。その後の予定など無かったので、適当に軽く撮影。

フランクフルト方面には乗り換えが必要だったので、RB10に乗車。ふと見上げると、そこには路線図が。

...ん?

「SE10」

お前...いつの時代の路線図だよ...

補足情報: SEとは Stadt Express という、一部地域のみで使用された特殊な種別であり、フランクフルト近郊では2016年に廃止されているもの。つまり7年も車内が更新されていないわけです。そりゃボロボロなわけだよ。

クラウドサービスも偉大ですね(?)。頼んでもいないのに下車した瞬間から空が徐々に暗くなっていく。

フランクフルトまで戻り、スタジアムで撮影しているとお空真っ暗。こりゃまともな撮影はあきらめて、通過する列車を適当に記録するくらいにしようとなり、とりあえずいつものポジションへ。

日曜日の午後ともあり、貨物列車の本数は少なめ。ICEはまぁまぁ通過したものの、やはり以外と本数が少ないですね。

運転手、パッシングありがとうね。

あまりにも列車が来なくて、「さすがにそろそろ家に戻るか」と言ったところで諦めかけていたころ、遠くに光が3灯。少し待ってみると、レインボーのICE3が来た。しかも逆線で。これは記録するしかないので内心はしゃぎながら寒さで震える手にメッ!って叱ってカメラを構える。

この後に入線したS7に乗り、フランクフルトの中央駅へ。ふと思い出し、コンコースでとあるお店に寄ってドイツでモンブランをゲット。ドイツに住んでいる人ならわかる、ドイツでモンブランというのがどれほど貴重なのか。

モンブランを崩さずに行きつけの日本のすし屋さんを経由して家に帰るという重大なミッションもクリアし、写真を見返しながら旅は終了。じゃこ氏は翌日の朝、無事にノルウェーへ帰りました。私もその飛行機に乗らせろ

以上、1泊2日の旅の一部から抜粋したブログでした。正直また旅に出たいし友人とかにも会いたいところではありますが、あいにく体調が回復しておらず当面は自宅でお休みするしかなさそうなので、もしかしたらこれが年内最後の遠出だった可能性。うぉぉぉぉ私を外に出させろぉぉぉ...(´・ω・`)