Skoda製車両、たった3年で余命宣告
度々問題が発生していた、高速域対応のSkoda製客車編成。次期運行期間の入札書類によれば、当形式は除外される模様。
2024年3月に公開された入札書類。主にニュルンベルグとミュンヘン近郊の路線に関する入札で、両都市を結ぶRE60(現RE16)、RB16とRE1の3路線が対象。なかでもRE1はSkoda製の車両が運用に就くが、今までも報じてきたとおり、幾度となく車両トラブルが続いている。本来は2016年12月から運用されるはずだった当形式も、4年も遅れて2020年になってようやく運行開始。その後も運用許可が取り消されるレベルのトラブルなども発生しており、当時「ドイツ最速の中距離列車」を名乗るRE1の運行は不安定だった。
TEDに公開されている入札書類を詳しく見てみると、RE60とRB16には「2016年以降に製造された中古車または新車」と表記されており、BR111による客車牽引は消滅することが確定。2017年製のTwindexxことBR445のダブルデッカー電車は継続して使用される確率が高い。
ではRE1はどうか。「2020年以降に製造された中古車または新車」と書かれており、2016年製のSkoda車は除外されることが確定した。また、現行の120分ダイヤを60分ダイヤに変更し本数を倍増するにあたり、「最低7編成」との表記もあるため、6本しかいないSkoda客車編成は完全に撤退となる様子。
入札が開始されたばかりのため、今後のSkoda製車両の動向やRE1に導入される形式に関しては現段階では情報が無い。RE1は高速対応車が必須となるため、輸送力の観点も含めSiemens社のDesiro HCかAlstom社のCoradia Maxのどちらかになると推測される。特に前者は2023年12月に同地域で運用開始しており実績があるため、当形式になる確率は高い。
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