リューゲン島(ザスニッツ・プローラ・ビンツ)

Sassnitzの海岸沿いの風景。 Photo by: NITS-Center

ナチス時代の巨大な遺構も残っているドイツ北東に位置する島、リューゲン。海辺ともあって夏場になるとかなり混雑するものの、バルト海の静かな海風を堪能しながらすぐそばを走る蒸気機関車牽引のオープンデッキ列車を楽しむには最適な避暑地の紹介です。

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公共交通機関の蒸気機関車。 Photo by: NITS-Center

2000年代に入って、蒸気機関車が公共交通として扱われているのは滅多にないのでは。
そんな珍しい路線が、RügenはBinzという地域にあります。特に夏のシーズンには列車を増発しても常に満員というRügensche Bäderbahn(リューゲンシェ・ベーダーバーン)。ほかの路線より一回り小さい車両で最高時速30キロで走行しております。
一部列車には屋根のないオープンカーなる無蓋客車が編成されます。夏の暑い日に、蒸気機関車のにおいと走行中の風を楽しみながらRügen島を駆け抜けるのもおすすめです。
Sassnitzという港街があり、そちらのMukran(ムクラン)こと鉄道フェリーターミナルはDB墓地としても有名です。
Sassnitz市内は高低差が激しく、駅前もかなり廃れてはいますが、にぎわっている海沿いまで徒歩10分ほどでたどり着けます。
また、RügenにはProraという、歴史的にはかなり注目すべき地域があります。第二次世界大戦前後のドイツの歴史に興味をお持ちの方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

おすすめ見どころ紹介

Binz LB の駅舎内にトレインビューなドイツ料理レストランがあります。ほかにもBinz市内にいろいろとあります。個人の感想とはなりますが、特に美味しかったのが Braugasthaus Dolden Mädel (ブラウガストハウス・ドルデン・メーデル)というところで、こちらもドイツ料理を楽しむことができます。
Proraの一角に、なぜか車と鉄道のオールドタイマー博物館があります。なぜかソ連の機関車やドイツの大型機関車、そしてたくさんの車が時代ごとに並べられており、かなり興味深いです。特にここでしか展示されていないものも多く、車と鉄道好きの方は必見というべきでしょう。

市内の交通手段

島内は複数のバス路線がありますが、一部路線は本数がかなり少ないので、運行頻度にご注意ください。

交通アクセス

各地よりICやICEのほかにも、StralsundからREでRügenの各地に向かうことができます(一部はBergen(ベアゲン)またはLietzow(リーツォウ)にて乗り換えが必要)。主な路線の時刻表は以下のとおりです(すべての路線ではありません)。路線番号にクリックすると各運行会社のダイヤページに飛びます。
RE9: Rostock - Stralsund - Bergen auf Rügen - Lietzow (Rügen) - Sassnitz / Ostseebad Binz
PRE: Bergen - Putbus - Lauterbach (Rügen) - Lauterbach Mole
RBB: (Lauterbach Mole - Putbus -) Binz LB - Sellin Ost - Göhren