保存車両として残っていたST7の25号編成。数日後に事故で廃車になり、当時も車両不足が目立った。2022年5月撮影

Darmstadt市電車両に大きな変化か

DarmstadtのST7、ST11、ST12とがすべて一斉廃車されるとのこと。2024年内に全車両を廃車する見込みで、保存対象はST7の31号編成のみとなっている様子。ST11、ST12の保存車が無い可能性が出てきた。 なお以前保存対象だった25号編成は2022年6月の追突事故の影響で大破したため廃車される。

今回の措置は、新型車両のST15の搬入に伴って留置スペースが足りないことによって取られた行動とみられる。

なお新型車両のST15ことStadler製のTINAだが、搬入されてからしばしば問題を起こしているようで、2月上旬には急遽全編成が運用から離脱する事態も。すでに車両不足で運休などが発生しているところに追い打ちをかけた。

バリアフリーではないST12は基本的に低床車両でもあるSB9付随車を連結しているが、こちらも本数が足らず、一部列車ではST12が単体で走行する異例の事態が発生している。

そんななか、2月中旬にはST12から3本の廃車が発生し、旧型車両の置き換えが本格的に始まったとみられる。

InnoTransにて展示された新型車両のST15。2022年9月撮影

原因は不明だが、ST11の最後の一本でもある8210編成が久しぶりに出庫し、市内で乗務員訓練を定期的に行っている。またST7の31編成は現在も通学運用で平日に運転されており、しばらくは営業運転に就く姿が見られると思われる。

2月中旬現在、新型車両のST15は平日に日中運用5本ほどで運転されている。固定の運用は無いため、他の形式と混同でランダムな運用が組まれている。

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