Mireo Smart のベースとなる通常のMireo。2023年8月撮影

Mireo Smart 貸出専門企業が登場

シーメンスによる車両貸出及びリース会社が設立。自社で製造したBR464ことMireo Smartの貸し出しによって、昨今増え続けている車両不足問題の解消に取り掛かる。

すでに複数の地域で安定した運用に就いている、Siemens社の最新型電車、MireoことBR463型。ドアの数や床の高さなどは注文によって変更でき、通勤車両としても、近郊型車両としても発注可能なプラットフォームでもあり、Mireo Plus というプラットフォームでは蓄電池搭載型と水素車両の計3種類を開発し製造してきた。

今回登場したBR464のMireo Smartは、同じSiemens社によって製造されたVectronとSmartronのような違いとも言える。Siemens側が準備する基本構造で特注を受け付けない方針での製造を行うことによって、車両落成までの納期を短縮することができる。

昨今の新型車両において、電装品の多さがゆえに認可の問題が増える一方、Mireoは今のところ目立ったトラブルは発生しておらず、使用している鉄道会社からも信頼を得ている様子。現在でも製造が続いており、今後はオーストリアやデンマークにも納入される見込み。

大きな問題が無かったMireoをベースとし開発されたMireo Smart は、ひとまずはこの度設立されたリース会社によって各地の車両不足を補うために自社持ちで製造された。今後は外部の鉄道会社も発注することができるようになり、新型車両への置き換えスピードが上がるものとみられる。

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