ネルトリンゲン

中心の教会の塔より見渡せるリース地方。 Photo by: NITS-Center

「進撃の巨人」のモチーフとなったとも言われる、クレーターの跡地に作られた街ネルトリンゲン。旧市街は城壁に囲まれており、街を一周することもできます。中心に立つ教会の塔は登ることができ、天気の良い日には最高の眺めを楽しむことができます。

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見張りになった気分で、城壁沿いに街を一周?! Photo by: NITS-Center

駅からさほど遠くない場所にある旧市街は「進撃の巨人」のモチーフとなったとも言われる城壁に囲まれており、街を一周することもできます。この街を中心とするリース地方は、もともとは隕石が落ちたクレーターにできた街のため、周辺地域も平らで教会のてっぺんからは天気の良い日には最高の眺めを楽しむことができます。

歴史的に興味深いのは15世紀を中心に行われた魔女狩りで、この地域では城壁外の街の南外れにある山で行われたという記録が残されており、処刑台となった岩は今でも残っているようです。当初はまだ木が生い茂っていなかったため、処刑の炎はリース地方全域から見えたとも記録されています。

観光地にしてはレストランがやや少ない感じがしますが、私がおすすめできるお店は3か所あります。

おすすめ見どころ紹介

Goldener Schlüssel (ゴルデナー・シュリュッセル)は駅から徒歩5分ほどのところにあり、城壁外ではありますが地域のビールや地域料理も堪能できます。中でも私が感動したのは写真の「Schäufele」(ショイフェレ)。運ばれてくるときにはまだ熱々で、脂がぱちぱち音を立てているのですが、皮の部分がカリカリに焼けており、これがいいビールのつまみになるんです。

Blaue Glocke (ブラウエ・グロッケ)は城壁内の少し隠れた場所に位置していますが、こちらではSchwaben(シュヴァーベン)地区の郷土料理を楽しめます。

Café Altreuter (カフェ・アルトロイター)は中心地の教会の目の前に位置しており、おいしいケーキやプラリネなども販売しているほか、昼食のバラエティもかなり豊富なお店です。

駅には蒸気機関車の車庫もあり、ドイツで最も多くの蒸気機関車を収容しています。イベント日には実際に蒸気機関車に乗車することも可能です。窓を開けられる旧型客車を使用しているので、走る列車の気持ち良い風を感じながら、ひと時の間をノスタルジックに過ごしてみませんか。

自然豊かな沿線も見所。 Photo by: NITS-Center

市内の交通手段

駅から市内は歩いていける距離なので、バスを待つより歩いたほうが早い場合があります。

交通アクセス

かつては鉄道路線も多くターミナル駅だったネルトリンゲンですが、現在は1路線のみと交通の便が良いとは言えず、列車も1時間に一本のみとなっております。
RB89: Aalen - Nördlingen - Donauwörth (- Meitingen - Augsburg - München)