関西から関東へ戻る際に、どうしても立ち寄りたい場所があった。新幹線だけで帰らずに、名古屋までの道のりで立ち寄ったのは、60年前に製造された車両が走り続けるあのローカル線。2024年7月17日のブログ。

これだけで察せる人はすごいと思うよ。

そんなわけで、京都駅は近鉄のホームで伊勢志摩ライナーの入線を待つ。何気に初めてだったりする。本当はデラックスシートにしたかったが、空席が無かったので通常の席で大和八木まで。なんなら通常の席がガラガラだったので、こちらのほうが快適だったかもしれない。

大和八木では対面乗り換えでアーバンライナーに乗車。2分乗り換え、日本だからこそできる業だろうね。そして乗車した際に、何かしら違和感。とりあえず出発時刻だったので速く車内へ。

違和感の正体は、乗ってる車両がアーバンライナーnextだったということでした。普通の利用者にはわからないであろうこの違い。実は旧型のアーバンライナーと比べてこちらの車両のほうが新しく、旧型11本に対してこちらは2本だけというちょっとしたお得な車両。

そんな快適な車内を堪能し、降り立ったのは近鉄四日市。本来の目的地へ向かう前に、せっかくここまで来たのでちょっと見たかった場所へ。

あすなろう鉄道。この車両の細さが見たかった。

近鉄から移管されて誕生した四日市あすなろう鉄道。経営形体や管理形体が複雑で面白く、以前も日本の交通研究所の方とお話した際に話題に上がったのだが、あまりにもコアすぎるのでここでの紹介は念のため省いておきましょう。

さて、本来の目的はここではないので、こちらは早めに切り上げることに。なんせ暑いのでね。近鉄線のホームへ戻り、向かった先は近鉄富田。

一旦、三岐鉄道の車両の紹介は後回しにするとして、近鉄の車両ももちろん撮影。松坂方面のホームからであれば、近鉄も三岐も撮影できるのでかなり便利な立ち位置ではあった。

さて、各駅停車や準急が2両編成だったり3両編成だったりすることにびっくりしながらも、いろいろな列車を記録。近鉄の車両は調べないと形式が分からないので、ドイツに戻ってきてから写真整理するにあたって一番時間を費やした。特に1200系、一番許さない。なんで一本の編成で車両形状が違うのか(画像1・2両目と3・4両目)。近鉄を理解するにはまだまだ勉強が必要そうだ...

西武新宿線の沼袋です(違います)

いなくなる前に、もう一度この子たちを見ておきたかった。西武の車両で一番思い入れがあるとすれば、この顔(こちらは元が701系とは言えど、旧101型と同じフォルム)と新101系。子供のころに一番見た顔だからこそ、たとえ元の活躍していた路線からだいぶ離れた富田でも懐かしく思える、初めてきた場所なのに。考えてみれば、小さいころからよく見ていた車両がここら辺の形式なので、私の鉄道好きの原点と言っても過言では無いのだろうね。そんな車両たちも製造からほぼ60年が経っており、置き換えるための車両もすでに搬入済みということもあるので私にとっては今回がラストチャンス。

赤電塗装も記録できたし、無事に三岐鉄道カラーの車両も記録。行ったタイミングでは3編成のみの運用だったので、この3本で終了。関東に戻らなきゃいけないともあり、最後に出発を見送って桑名経由で名古屋へ。

さすがにその日のうちに東京に到着していたかったので、名古屋からは新幹線で東京へ。考えてみれば、近鉄経由の寄り道ができたのは今回レールパスが無かったからだろうか。持っていたら関西と関東の移動はただで乗れてしまう新幹線になってしまうので、富田を経由するにあたってはJRだと難しく、この結果が最善だったのだろうか。

東京に着いて新宿のホテルまで移動したのち、翌日に備えて早めに就寝。それにしてもやはり日本の夏の湿度と暑さにはやられる。今回は予定を少なくしておいて正解だったかもしれない。