福井の次は広島へ。何度も来ている広島、トラム好きの私だから路面電車がメインだと思われがちなものの、実はほかの目的もあって旅をしていたり。とはいえ、今回の広島は今までと少しだけ違って、貸し切り列車がメインの目的となりました。2023年10月8日から10日の記録。

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新幹線でくれすとさんと広島に移動して、到着して市電で移動。宿にチェックインして再度出発するころにはもう暗い。

駅に向かう列車を待っている最中に、対向列車が来たのでサクッと一枚。LEXもだいぶ広島の街に馴染んできたような気がしますね。

さて、この晩のメインイベント。お初でございます、トランルージュさんです。車内でビールが飲める、最高すぎる。

これほど体調不良を悔やんだことはなかった

でもちょびちょびと飲みながら、終点に着くころにはちゃんと飲み干せてはいたのでよろしい。普通なら真逆の方向を向いている座席も、窓のほうに向いてるカウンター席からビール越しに楽しむ夜景も全てが楽しい。

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今回は広島駅から西広島駅を往復するルート。西広島では(主にトイレの近い私のために)長めの休憩を入れていただき、記念撮影も行ったり宮島線の列車との離合を撮影したりと、車両の中だけでなく外も楽しむことができました。

このあとは広島駅へ戻り、2次会の会場に「とり鉄」という焼き鳥屋さんへ。

主催者と広島電鉄の方々、非常に楽しいイベントをどうもありがとうございました。

サブトピック: フランクフルト発広島行き

時はさかのぼること2023年の4月30日。ドイツのしゅうさんとかいう人(私)がフランクフルトの市電を貸し切って変なことしてましたね。

事の発端は、埜さんからドイツに行きます、偶然フランクフルトでイベントありますかとの問い合わせがきっかけ。イベントが計画されていなかったので「無いなら作っちゃえ!」って言った変な人(私)がいたとかいないとか。

以前広島で走っていた70型という車両の前面形状がフランクフルトのL型と似ていることから「日本では実現できない広島行きを実現しちゃえ!」って言った狂った人がいたらしい(私)。

正直ダメもとで友人(フランクフルト市電保存会の会長)に相談したら即オッケーをいただけたので、マジかよ...と思いながらも企画。

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友人「本当に行先2つだけでいいの?」私「え?」

結果、「広島駅」と「三ノ輪橋」の2つのほか、合計で6つの行先表示を作成。参加された方々には内緒にしていたものの、行先を変えながら市内各所で撮影し、いい思い出になりました。

前代未聞のフランクフルト発・広島駅行きの貸切運転、いつか逆パターンもできたら面白そうですね(絶対無理)。

こちらの貸切臨時、後日ブログにまとめて公開予定です。

翌日、祝日の月曜日。この日は撮影貸切のために602号車と582号車をお願いしました。

602号車は私が今まで遭遇すらできていなかったこともあって、希望させていただきました。私の要望を受けてくださった主催者と広島電鉄の方々、本当にありがとうございます。

そしてこの日はフォロワーのうむさんが車まで出してくださって、日本で自転車に乗ったことのない私にとっては非常に助かりました(しかもお土産までいただいて...)。本当にありがとうございます。

さて、602号車を追いかける車組は江波出庫で合流。

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他の方々がレンタサイクルで追いかける中、車組もいくつかのポイントで撮影できました。

ほかの車両と違って車体の半分が赤色なのも特徴的な602号車、いい具合に渋い感じが出ており普通に惚れます

これぞ日本の路面電車だ!って感じの構造に色合い、そして街の風景に溶け込んでいる、現代にもなじんでいるベテラン感があっていいですね。

横川一丁目電停で前方列車の関係で長時間停車。水たまりがそこにあったら使わずにはいられないので、反射で撮影。中途半端になってしまったので、リフレク撮影はまだまだ練習の余地がありそう(もちろんほかの撮り方もまだまだだけど)。

こう見てもやはりへそライトがいい味出してますね。路面電車っぽさが増して、良いアクセントにもなっているような。

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さて、横川と言ったら狙うは新幹線との絡め。最高のタイミングで来てくれたのは九州新幹線のN700系。

時代は違えど、602号車も本来は九州出身の車両なわけで、九州車同士の離合を一枚に収めることができたのは最高。京都市電君、あなたは違うでしょ。確かにこの画像に写ってる3両とも広島の子たちではないにせよ...

ところでもう一両の貸切車はどうしているだろうか。

582号車は江波出庫ではなく荒手出庫だったので、いまいち状況が分からず。というのも、グループ内で現在地を送信しあっていたものの582追いかけ組はほぼ全員がレンタサイクル追いかけメンツだったので、メッセージを送る時間が無かったのかな...?

構えて待っていたらいきなり背後から出没。単体での撮影はこれで無事に完了。あいにく最初の602と582の離合は撮れず、次の機会にお預け。実はこの時点で3度ある離合のうち2つが不発していたのである。ちょっと不安になりながらも、他の撮影場所を回りながら、最後の離合チャンスへ。

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猿猴橋町電停付近で待機。予定場ではここで離合するものの、正直私は仮に離合が撮れなくとも単体でも十分満足できるつもりでいた。というのも、私がそもそも広島に行ける機会が少ないのもあり、広島駅前の改良整備が完了してしまうと二度と撮れない場所だったから。猿猴橋町は駅前の大通りが開通してしまうと廃止される区間に含まれており、ここで602号車を撮る機会もないだろうと踏んだから。

でもありがたいことに、無事に離合が叶った。三度目の正直と言ったところだろうか、こうしてワンアンドオンリーな2形式の2両が並んだ。連絡を取り合わずも、参加者全員が集合してこの貴重な機会を逃すまいとシャッターが切られたのである(ほかの通行者などにもちろん配慮したうえで迷惑にならないように集合)。602がカーブを過ぎて離合シーンの撮影が終わると、自然と集まったみんなから「おぉ~」と。私ももちろん感動。ただ皆さん、撤収が速い。気づいたらすでに最初の人たちは全速力で次の撮影地に移動されてた。

車班も即座に次の場所へ移動。市電より徒歩が速かったので、稲荷町あたりまで追いかけることができた。こちらの交差点も工事とともに大きく変わるんだろうなと思いながら、新型とも絡めて一枚。

普段なら新車を導入して、それこそ一両しか存在しないような形式を廃車にしていくだろう所を、広電さんはそんな唯一無二の車両たちを大切に残しているところに色々なリスペクトを感じるとともに、どこかしら欧州でよくある博物館の動態保存みたいな雰囲気。

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他にもたくさん撮影していますが、ほぼほぼ似たようなカットばかりのため最後のほうまで先送り。

江波の車庫に入庫直前、団地の前で一枚。背景の団地が共産党みたいだ。いや絶対に関係ないんですけど。でもどことなく日本ではないような周りの風景もまた面白い。

たっぷりと楽しませていただき、本当にありがとうございました。

てっきりこれで終わるかと思いきや...

昼休憩をはさんで、貸し切ってはいないものの偶然にも出庫日が重なった653号車を撮影に。

もちろん初撮影。というかそもそもはじめまして。651号車と652号車は記録していますが、元から出庫回数が少ないと聞く653号車はほかの参加者の方々でもそんなに撮る機会がなかったようで。

そんな貴重な車両に出会えるとはとんだ奇跡。

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出庫して広島駅に向かう臨時列車向けの回送列車。今まで出会ってきた広島のほかの車両たちとは全く違う色で目立つ。

あいにくここで失敗したのが、手前のポンプが完全体で映っていないこと。広角レンズも持ってくればよかったなと写真を見返している最中に後悔。

段原一丁目電停付近で折り返しの列車待ち。

本来はVR体験の臨時列車なのか、ネットで検索すると予約ページが見つかるのだが、だれも申し込まなかったのだろうか、車内は係員の方々のみ。少し寂しげな雰囲気に包まれながら出発していく後姿を見送ってみる。

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相生橋へ先回り。T字型の橋は、1945年には爆弾投下の的にもなってしまった場所。

先に、ドイツ生まれの5000系が通過して行く。普段は交通量の多いこの橋、この瞬間だけ運よく手前も奥もかぶらずに撮影できた。

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タイトルにも選んだ、「過去を現代に語り継ぐ」。第二次世界大戦を乗り越えて、過去を現代に語り継ぐ方々が減っていく中、こうして物理的に残っている建物や車両も重要な語り人だと、個人的には思っています。私がここ最近日本に行くたびに広島へ行くのは市電のためだけではなく、日本の歴史を現地に行って学んで、ドイツでも語り継ぐため。今回は広島だけではなく神戸(震災メモリアルパーク)にも立ち寄ることができて、より日本の過去について学ぶ機会に恵まれました。私個人の意見ではありますけれども、日本を旅して鉄道を楽しむだけでなく、日本の文化に触れ、日本の過去を知り、ようやく「日本に行ってきた」と胸を張って言えるような気がします。このブログのドイツ語バージョン、実はもうちょっと歴史的な部分にも触れています。

話が多少それてしまいましたが、戦争が終わっても広島のシンボルとなり、過去を語る者同士を一枚に収めることができて、感無量でした。一枚前のコンビーノの時とは違い、背景に車や人が映ってはいますが、逆にこれこそ戦後の平和の象徴なのかなと思いながら、その瞬間を記録させていただきました。

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この一枚を記録し終わった後、「今の広島も記録したい」と思い、少し考えながら買い物を済ませ、荷物を置いてから再出発。

袋町電停付近の歩道橋から大通りを眺める。車の数も多いが、路面電車も頻繁に通るこの場所、自分が撮ってみたいコンセプトに最適かもしれないと思いシャッターを押す。

偶然にも新型車両同士の離合となったのも自分にとってはかなり都合が良かった。こうして広島の過去と今、両方それぞれ別のテイストで記録することができたかなと自分では満足していたり。

翌日、東京に戻るための新幹線まで少し時間があったので朝方のラッシュを軽く記録。

この日もまだ一部参加者の方が残っており、朝から車両運用の報告があった。私はまた昨晩のように、袋町の歩道橋で列車を待つ。

偶然にもダイヤの関係上、ここ付近で離合が撮れるかもしれないとのメッセージ。気づけば参加者の5人ほどが歩道橋に集まっており、そのタイミングを待った。

この時のダイヤ上、どうやらこの直通食同士の離合が撮れるチャンスが2回だけとか。そのうち一回を記録。いいんですかぁ?????最後に最高のお土産になりましたよ。

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んでこれ撮って大急ぎで広島駅に行ってハローキティ新幹線に乗ろうと思ったら、30秒差で目の前で出発していったのでそのあとのレールスターに乗車。岡山で途中下車し、何色のやくもが来るかなと思ったらまた国鉄色。これダイヤ固定らしいですね、後から知った。1月も撮ったのに...381型、実はまだ国鉄色しか見れていないのである。