スカンジナビア旅行もラストスパート。とある車両を追いかけるためだけに、デンマークの遠い田舎のほうへ訪れた人間のお話。
7日目・Larvik - Hirtshals - Aarhus - Holstebro

Larvikのホテルは朝6時前にチェックアウト。ちょっと時間がかかってしまったため、70型の入線は記録できず…
今回のノルウェー旅行で最後に記録したのはこちらの70型の後ろ姿となりました。 さて、フェリー乗り場まで徒歩40分。乗船するのは私だけなので、ちりめんじゃこ氏とはここでお別れです。ノルウェーではお世話になりました!
頑張って暗い中歩いて、ターミナルに到着。冷たい海風が吹く中、歩きっぱなしだったので到着する頃には汗だくでしたよ…
ところでこの大きなフェリーどうやら徒歩で乗船するのは私だけのようで、広い待合室は私1人。寂しいですねぇ。見た感じ、トラックが多い中に自家用車の方々がチラホラ見える感じでした。


On board: ColorLine Larvik Port - Hirtshals Port
今回乗船するフェリーはColorlineさんのSuperSpeed。4時間ほどでノルウェーのLarvikとデンマークのHirtshalsを結びます。
Colorlineさんには以前は渡り鳥ルートことVogelfluglinieでドイツのPuttgardenからデンマークのRødbyhavnでお世話になりました。
フェリー内ではビジネスシートを予約していれば、このようにクッキーやドーナツなどのお菓子やソフトドリンクが飲み放題。私の大好きなノルウェーのソフトドリンクVillaもありましたよ。おかわり自由ってありがたいですね(めちゃ飲んだ)。
Wifiもあるはず…だったのですが、パスワードが発行されずに結局使えず。 船内はこのほかに売店や食堂がありました。


意外と4時間は(ネットがなくても)あっという間に過ぎたので、デンマーク入国。下船時もやはり1人でしたね… フェリーポートから駅までは徒歩で行ける距離で、乗り継ぎ列車まで時間があったのでゆったりとちょっと遠回りで散歩しつつホームへ。
意外にもここがデンマーク最北端ではないのですが、この路線の終点ではあります。なぜ0番線と1番線なのか。
この地域のみで見ることができるデンマーク北部の車両カラー。乗車人数は6人と予想よりちょっと多め。
On board: R76 (NJ) Hirtshals - Aalborg st
On board: ICL4050 (DSB) Aalborg st - Aarhus H


途中はAalborgにて乗り換え、Aarhusに到着。ここの乗り換え時間を利用してライトレールが撮れるかと頑張るつもりでしたが、到着が遅れたのと撮影できる場所が思ったより遠かったのであまりまともに記録できず(撮影場所には行けたがダイヤ的に合わず)
とはいえ、せっかくなので工事中の中央駅を記録。現在は電化工事を行なっており、同時にホームも拡張しているようで。
On board: RX5643 (GoCollective) Aarhus H - Holstebro st
乗り換えて辿り着いた先は本日の宿泊先のHolstebro。かなり田舎ですが、この地域では規模的には大きい方です。 駅の周りにほとんど何もなかったので、ホテルの向かい側にあるマクドナルドで夕食と食後のコーヒーを確保。

8日目・Holstebro - Thyboron - Fredericia

かなり早朝に宿を後にして、駅に向かう。ちょうど踏切が閉まったので記録がてら一枚。朝焼けでピンクになっている空の下のオレンジ色の気動車、いいですねぇ。 さて、すでに田舎寄りの場所からもっと田舎に向かいます。
On board: R92 (MJB) Holstebro st - Vemb st
Vemb駅で乗り換え。とある車両を追いかけるためだけにこんな場所までやって来ました。
見ての通り、駅もほとんど人がおらず、かなり閑静な場所です。ここから別の路線が分岐しているとは思えないレベルに静か。
停車中の右側の新型車両はこれから運行開始のMireo。左は乗って来た列車の対向列車でした。


新型車両は見ての通り運ばれて来たばかりで、自走できない鉄道車両を輸送する時に貼られる特別認可証が貼られたままでした。
なぜデンマークの田舎でドイツ語に出会うのだ…
後日談ですが、この車両はこの後地域色にラッピングされたので、この真っ白な状態で記録できたのはかなりレアでしょうね。
さて、乗車予定の列車が入線。
この車両に乗るためだけにここまで来ました(マジで)。Lynetteと呼ばれるこちらの2両編成の気動車、現役で動いているのはここだけなんです。しかも色合いが良い。
ちなみに私が大好きなDüwag製です。扉の折り戸、トラム車両ほぼそのままですよ。
On board: R93 (MJB) Vemb st - Lemvig st


乗車が叶ってよかった。最初で最後となるこの機会、実際に走行しているところも見たかったのです。
室内は外の寒さを忘れさせるようなほど暖かく、ノスタルジックながらも心地よい空間。簡素ながらも快適な室内でした。トイレは使えない状態でしたが。
いざ出発するといい響きのディーゼル音。車内まで響いてくる振動がたまらない。
路線のほぼ真ん中にあるLemvig駅で一旦下車。乗車して来た列車はダイヤ上はここで終点になるのですが、この日は当駅始発の北上する列車にそのまま使われましたとさ。
対向列車が横に並んだので一枚。
2025年12月をもって新型に置き換わりつつある当形式ですが、この並びを見れたのは大きいですよ。


対向列車は出発。先程来たVembの方へと南下していきます。
私が乗っているKysten編成は他の編成と違い、動力車が2両組み合わさったもので、付随車じゃないんですね。他の編成と比べてよりパワフルなディーゼルエンジンが響きます。
そうこうしているうちにこちらも出発時間。この駅にはトイレがあるので用を済ませて再度乗車。
On board: R93 (MJB) Lemvig st - Thyboron

Lemvigbanenの最北端で終点駅となるThyboronに到着。
下車したら辺り一面の空気が死んだ魚の臭い。海辺の街ではあるが、ここまでキツいのは初めてだなぁ。
折り返しで出発していく列車を後打ち。私はせっかくなのでちょっとだけこの街の博物館を見に行って、2時間後の後続列車を待つことに。
この街には深海博物館と北海戦争博物館があり、共に興味深い展示を行なっています。
入場料も比較的安く、むしろ2時間だと足りないというくらいに色々と展示されています。実際に戦時中に使われた砲台も博物館の外にそのままの状態で残されていたりするので、興味がある方はぜひ立ち寄ってみてください。


On board: R93 (MJB) Thyboron - Lemvig st
さて、後続列車でLemvigまで戻るとします。
この車両から眺める景色も素敵ですね。特に海辺を走る区間がまたいいですねぇ。実際にまた来てみたいと思える場所でしたが、なにせ田舎だし遠いし…
首都コペンハーゲンからも日帰りは厳しいレベルの反対側の果てなので…残念ながらしばらく来ることはないでしょう…
そんなこんなでLemvigに戻って来ました。
再度2列車横並び。よく見るとおでこのライト形状などの細かいところで違いがあったりするんですよね。全ての編成に地域の名前がついているのも地元の利用者に愛されている証拠。
さて、Thyboronからここまで来ましたが、乗って来た列車はここが終点なんですよネ。


というわけで折り返しでThyboronに向かっていく列車を見送ってみる。
たかが車両のために北上した変な人と思われるとは思いますが、行って正解だった気がするなぁ。旅の始まりの方で博物館に保存されている編成は見れたといえど、実際に動いている車両に乗車できることはまた違った味わいがあるような。
さて、また2時間も待つのは流石にキツいので、国外では珍しくバスで移動します。
そんなわけでHolstebroの駅までショートカット。このバス路線もなかなか面白い場所を走るのですが、そこまで詳細に書くとブログが長くなるので割愛。
On board: 24 (midttrafik) Lemvig st - Holstebro st


Holstebroに戻ってからは次に乗車する列車をひたすら待つ。
途中に対向列車が来たので記録。次回ここに来ることがあるならば、今回記録した車両はまだ残っているのだろうかね。
少々疲労が溜まっていたので、特急課金をしまして南下。
On board: RA5940 (GoCollective) Holstebro st - Vejle st
On board: IC60452 (DSB) Vejle st - Fredericia st
無事に宿泊予定のFredericiaに到着。駅から市内がだいぶ離れているのですが、バスの本数も少ないため徒歩で行くことに。早歩きの私でも20分以上かかったよ…
ホテルから街中はすぐだったのでちょっとだけ探索。夕飯をテイクアウトできそうな喫茶店を発見できたので注文し、ちょっとだけスーパーでお土産類を購入した上で注文をピックアップ、宿に戻る。この喫茶店は最高でした、このためだけにでもまた行きたいところです。

9日目・Fredericia - Flensburg - Frankfurt

さて、ここまで安定に晴れ・曇りを決めていた天気も、最終日だけ大荒れ。暴風と雷雨警報が発令されるレベルに。屋根裏部屋だった私は前日19時ごろから降り始めていた大雨と強風の音でほとんど寝れていなかったのです。 その上翌日朝は電話をかけてもタクシーは捕まらないしバスは無いし…結局大雨の中、駅まで歩きましたとも。駅のトイレでひとまず着替えることに。ズボンまで予備を持って来ておいて正解だったよ…
駅に着いたら見慣れないディーゼルが停泊していたので記録。
乗車列車が出発時間直前になって逆の方向に動き出したと思ったら、なんと乗客を乗せたまま燃料給油へ。そんなことある??? デンマーク、おそるべし。
On board: IC5755 (DSB) Fredericia st - Flensburg
そんなわけですんなりとドイツ国内へ。編成に一両だけ赤がいるのは気にしたら負け。
On board: RE7 (DB Regio) Flensburg - Neumünster
2度の乗り換えを行なって時間通りにフランクフルトに帰還。迎えに来てくれた親に大感謝です(中央駅から自宅まで自分で戻る気力が無いレベルで疲弊)。
On board: ICE2577 (DB Fernverkehr) Flensburg - Frankfurt Hbf

そんな最悪な最後でしたが、これも旅の思い出の一部。今回も弾丸旅行となりましたが、楽しいことで埋め尽くされた9日間だったので文句無し。ぐるっと一周ルート、楽しかったけど乗り換えの多さや列車本数の少なさからするとあまりお勧めできないとはいえど、のどかな景色を楽しむにはもってこいでした。
さて、こんなに文字を紡いでるのは日本行きの飛行機の中。そう、すでに次の次の旅行が始まっているのです。間にある12月の小旅行のまとめ、そして日本旅行もまた近いうちにまとめたいものです。もっと時間が欲しい。


