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2025年冬のダイヤ改正(2025/12/14~2026/06/13)

2025年12月から始まるドイツとノルウェーの新ダイヤの情報です。

当ページでは記事作成段階に公開されている地域の重要な変更点のみを投稿しております。ご利用の地区が見当たらない場合は、情報がまだ公開されていないか目立った変更がない場所となります。随時更新していくため、後日再度ご訪問いただいたうえでお確かめください。ドイツ全土にわたる細かいダイヤ変更などはさすがに取り上げることができないので、予めご了承ください。

リストアップされていない多くの路線において出発時刻の変更が行われている場合があります。ご利用の際には今一度各運行会社の公式ページにてご確認ください。当コンテンツの編集者は NITS-Center(ドイツ部門) / NITS-Norway(ノルウェー部門) です。

最終更新: 2025/11/22 20:30 (追記)

※現段階の情報まとめは最終的なものではありません。12月半ばまで、徐々に情報が増えていく見込みです。特に市内交通においては、まだ未発表の地域が多いため、ダイヤ改正のタイミングが近づいた際に再度ご確認ください。

ドイツ・大規模工事による迂回と運休

2025年に引き続き、複数の大規模工事が計画されています。それに伴い、複数の地域にて長期にわたって迂回運転や区間運休が計画されています。

主な大規模工事区間:
・Nürnberg - Regensburg (2026/2/6 - 2026/6/13)
・Köln - Wuppertal - Hamm (2026/2/6 - 2026/7/10)
・Hannover - Hamburg (2026/5/1 - 2026/7/10)

工事に関する情報が発表され次第、改めてお知らせします。

ドイツの長距離列車の主な変更点

ICEの30分ダイヤ区間の拡大

複数のICE路線の重複による30分ダイヤの範囲が拡大されます。

既存区間
- Duisburg / Hagen - Köln - Frankfurt
- Würzburg - Nürnberg - München
- Hamburg - Berlin / Hannover - Berlin

新規追加区間
- Dortmund - Duisburg
- Hamburg - Hannover - Kassel - Frankfurt - Mannheim - Stuttgart
- Berlin - Erfurt - Nürnberg

ICE路線の再編と変更

重要都市間のアクセス向上のため、ICEの路線が再編され新たな速達便が設定されます。

主な区間
- Köln - Düsseldorf - Essen - Hamburg (Essen <> Hamburgノンストップ)
- Berlin - Frankfurt (- Saarbrücken) (Berlin <> Frankfurt ノンストップ)
- Hamburg - Hannover - Frankfurt (掲載地以外ノンストップ)
- Hamburg - Hannover - Nürnberg - München (完全新規路線・掲載地以外ノンストップ)
- Berlin - Nürnberg - Stuttgart (完全新規路線・掲載地以外ノンストップ)

EC: 新設直行便 ハンブルグ - オスロ🇳🇴

EC: Hamburg - Kopenhagen - Göteborg - Oslo

ハンブルグとコペンハーゲンを結ぶECが新型の客車に置き換わると同時に、ヨーテボリ経由のオスロ行きが一往復設定されます。
EC396/397便の一往復がドイツとノルウェーを結ぶようになります。(※現段階では2026年9月下旬からの運行開始を予定しています)

なお、ハンブルグとコペンハーゲンを結ぶ列車も12月より2往復増便されます。

新型ICEの定期運行開始

長い間認可待ちで営業開始できなかったTalgo製のICE Lが、ダイヤ改正よりKölnとBerlinを結ぶ便に導入されます。当初導入予定の79編成から60編成に減少したにもかかわらず、徐々に国内の運用範囲を拡大していく予定です。5月1日より、国内のIC1客車による運用のほとんどをこの形式によって置き換える予定です。

なお当初予定していた国際線運用は食堂車の重量問題などもあり、当面の間先送りとなっています。また現段階では制御客車の認可が降りていないため、機関車牽引(Vectron)での運転となる見込みです。

EC: 新設直行便 プラハ🇨🇿 - コペンハーゲン🇩🇰

RJ: Budapest - Praha - Dresden - Berlin - Hamburg - Kopenhagen

プラハとハンブルグを結ぶECのうち、3往復がデンマークのコペンハーゲンまで延長運転されます。また、新型客車に置き換わるためECからRJの種別に格上げされます。

また、プラハとハンブルグを結ぶ列車も1往復追加で設定されます。

ICE: 新設直行便 フランクフルト - パドボルグ🇩🇰

ICE4号線: Frankfurt Flughafen (Regio) - Frankfurt Hbf - Hamburg - Flensburg - Padborg (ICE1076/1075列車)

新規路線となる4号線は基本列車がフランクフルト空港(近距離列車ホーム)からハンブルグ行きですが、1往復のみデンマークの国境駅であるパドボルグまで直通します。乗り換えが必要となりますが、デンマーク側ではコペンハーゲン行きの列車が設定されるため、実質一度の乗り換えで首都まで行くことができます。

デンマーク行きの列車のみBR411(ICE-T)、そのほかはBR401(ICE1)とBR412(ICE4)での運転です。

EC: 新設直行便 ライプツィヒ - クラクフ🇵🇱

EC: Leipzig - Elsterwerda - Wroclaw - Krakow (- Przemysl)

ポーランド方面の直行便が新たに2往復設定されます。そのうち1往復はウクライナ国境に近いプシェムィシルまで運転されます。

ICE: 新設直行便 ケルン - アントワープ🇧🇪

ICE79号線: Köln - Aachen - Liege - Brussels Airport - Antwerpen

既存のフランクフルト - ブリュッセル便に加え、ベルギー方面の直行便が2往復新設されます。アントワープ直行便はブリュッセル市内には停車せず、ブリュッセル空港を経由して北上するため注意が必要です。

※アントワープ直行便は現段階では2026年9月上旬からの運行開始を予定しています

ICE: ベルリン - パリ便🇫🇷の運転時間変更

ICE82号線: Berlin Gesundbrunnen - Frankfurt - Mannheim - Strasbourg - Paris

パリ行きはおよそ5時間前倒しとなりベルリンを朝7時ごろに出発(現行11:45発)、ベルリン行きは1時間ほど後に設定されパリを11時ごろに出発(現行09:56発)と変更されます。途中停車駅も変更されます。

ICE: グラーツ🇦🇹行きの列車変更

ICE62号線: Frankfurt - Stuttgart - München - Salzburg - Villach - Klagenfurt - Graz

ミュンヘン発だったECはザグレブ行きに変更されるためグラーツ方面の運用は廃止となりますが、代わりにクラーゲンフルト止まりだったICEの一部がグラーツまで直通するようになり、3往復が設定されます。ミュンヘン止まりとなる一部のRJはグラーツ経由でウィーンまで運転されます。

ICE: ベルリン - アムステルダム便🇳🇱の車両変更

ICE77号線: Amsterdam - Osnabrück - Hannover - Berlin Hbf - Berlin Südkreuz

現在は中古の客車で運転されていますが、ダイヤ改正より最新型のICEのBR408型によって運転されます。本来予定されていたTalgo型の新車は国際運用の認可が降りていないため、運用許可が出るまで継続予定です。なお変更に伴い、種別がECからICEに格上げされます。

また、ベルリン市内ではOstbahnhof行きではなくなり、一部は中央駅止まり、残りはSüdkreuz行きに変更となるため、ベルリン中央駅の発着は地下ホームに変更となります。

EC: ライン川沿いのスイス車運用の廃止

ICE20号線: Basel - Karlsruhe - Mannheim - Frankfurt - Kassel - Hannover - Hamburg

EC6/7/8/9の客車列車からGirunoの電車編成による重連運用に変更となるため、Mannheim - Rhein川沿線 - Köln - Hamburg のルートが大きく変更され Mannheim - Frankfurt - Hannover - Hamburg になります。

旧ルートの一部区間ではほかの長距離列車により代わりの移動手段が確保されています。

Giruno重連は、ICE4/5/8/9の2往復となり、他の列車は通常のICEで運転される予定です。

IC: 廃止に向けた減便

IC34号線: (Münster -) Dortmund - Siegen - Frankfurt

2026年12月に廃止予定のIC34号線は2月から工事の都合上でFrankfurtまではほとんど入線せず、Dortmund - Siegen - Friedberg の短縮された経路で運転となります。工事終了後はICは廃止となり、Siegen方面の長距離列車は無くなる予定です。

IC: 2階建て電車の引退と置き換え

IC17号線: Rostock - Berlin - Dresden (- Chemnitz)

Warnemündeの発着が廃止となるほか、電車編成のBR4110がÖBB(オーストリア国鉄)に売却されたため、機関車牽引の2階建てICに変更となります。

変更に伴い、4両編成の電車だった編成は5両編成に増強されます。

IC: 車両引退と部分廃止

長年に渡って走り続けてきたIC1客車の引退に伴い、IC路線の一部に変更があります。

一部路線は現段階の予定では5月1日より新型のTalgoのICE客車に置き換えられますが、IC2082/2083やIC2084/2085など代わりとなる列車が設定されないまま消える列車も多数あります。

IC51号線: Köln - Kassel - Erfurt - Gera は9月中旬ごろに客車列車としての運転を終え、Erfurt から Leipzig に向かうICEに置き換わります。これによってGera方面の長距離列車が終了するほか、IC1の運用が完全に終了する見込みです。

RJX: フランクフルト乗り入れ廃止

RJX897 / RJX890: Frankfurt - Stuttgart - Lindau - Bregenz - Wien

ダイヤ改正に伴い、フランクフルトからシュツットガルト間はICEに変更されるほか、リンダウ方面の直行便が無くなります。

ドイツの中距離列車の主な変更点

Berlin: D-Ticketの利用可能範囲変更

以下の路線は、2025年12月中旬より利用不可となります。

IC17/IC27(RE17/RE27)号線: Berlin Hbf - Elsterwerda
ICE21(RE21/RE28)号線: Berlin Südkreuz / Berlin Spandau - Prenzlau
IC56(RE56)号線: Potsdam Hbf - Cottbus Hbf

上記路線は長距離列車であるにもかかわらず、D-Ticketで乗車することができましたが、契約の都合上ダイヤ改正で終了となります。

Berlin: FEXの経路変更

FEX: Berlin Hbf (tief) - Berlin Südkreuz - Flughafen BER

運転経路が変更され、Berlin Hbf - Berlin Südkreuz - Flughafen BER となり、Gesundbrunnenを経由しなくなります。運転時間の変更にご注意ください。

Bonn / Ahrtal: 洪水被害路線の復旧

RB30: Bonn Hbf - Remagen - Ahrbrück

RB32: Boppard - Koblenz Hbf - Remagen - Ahrbrück

2021年の洪水被害で路線の大部分が流失してしまった路線の復旧工事がまもなく完了するにあたり、ダイヤ改正より上記2路線が運行されます。なお複線化に必要な作業の一部が終了していないため、RB32はしばらくの間は区間運休となります。

Frankfurt - Heidelberg: RB67 / RB68 分割運用の廃止

RB67: Mannheim - Bensheim (- Frankfurt)
RB68: Heidelberg - Bensheim - Frankfurt

Neu-Edingen Friesrichsfeld 駅にて行われていた分割を廃止、Frankfurt - Darmstadt - Heidelberg 間はRB68が単独で運用に就きます。Neu-Edingen Friedrichsfeld - Schwetzingen 間はS-Bahn路線によって置き換わります。RB68が減車される代わりに、一部のRE60運用の車両数を増やします。

Frankfurt - Hanau - Odenwald: RE85の経路変更

RE85: Frankfurt - Hanau - Groß-Umstadt - Erbach (Odw.)

Offenbach経由の線路キャパの不足に伴い、RE85はHanauからFrankfurt間にてMaintal経由となります。途中停車駅はフランクフルト東駅のみとなります。経路変更による運転時刻の変更は2分ほどとなります。

Hamburg: S-Bahn封鎖区間による路線番号変更

S7: Aumühle - Bergedorf - Hamburg Hbf -> Landungsbrücken -> Altona -> Dammtor -> Hamburg Hbf - Bergedorf - Aumühle

Altona付近の鉄橋が片方向にしか使用できないため、S2の一部列車が片側通行になっています。そのため現在はS2が2系統あるため識別問題が発生していることから、ダイヤ改正より6の字運転する列車をS7として運行します。列車の時刻にはおおむね変更はございません。

Heidelberg / Mannheim: S-Bahn路線変更

路線名称変更:
現S5→新S7: Heidelberg Hbf - Meckesheim - Eppingen / Bad Rappenau
現S51→新S8: Heidelberg Hbf - Meckesheim - Aglasterhausen
現S8→新S10: Mannheim Hbf - Mannheim-Käfertal - Biblis
現RB67→新S12: Neu-Edingen - Schwetzingen (1駅ピストン)

ルート変更:
新S5: Mainz Hbf - Worms Hbf - Mannheim Hbf - Weinheim Hbf - Bensheim Hbf
新S6: Mainz Hbf - Worms Hbf - Mannheim Hbf - Schwetzingen - Graben-Neudorf - Karlsruhe Hbf

Koblenz: RB10の増発

RB10: Frankfurt - Wiesbaden - Rüdesheim - Kaub - Koblenz - Neuwied

Koblenz - Kaub 間にて、RB10が一部時間帯に増発されます。

Leipzig / Halle: S-Bahnの複数変更・廃止

新規:
S2: Dessau - Leipzig - Leipzig-Connewitz
S3: Halle - Leipzig - Geithain
S4: Torgau - Leipzig - Wurzen
S5/S5X: Halle-Trotha - Halle Hbf - Flughafen - Leipzig - Altenburg - Zwickau 分割を廃止、S47を置き換え
S6: Naumburg - Leipzig Hbf
S10: 廃止
S30: Schkeuditz - Leipzig Hbf

市内トンネルを通過する列車の時刻が変更となります。

Stuttgart: 新規路線Hermann-Hesse-Bahn開業

RB76: Calw - Weil der Stadt - Renningen

開業が何度も延期された区間が2026年1月より開業します。6月ごろまでは部分的な運行となり、減便ダイヤで区間運転となります。以後はRenningenまで通して運転される予定です。

蓄電池車両による運転となります。

ドイツの近距離列車の主な変更点

Bonn: 地下鉄と市電の大幅変更

16号線はケルン方面からBonn中央駅止まりとなるほか、63号線が廃止されます。66号線は経路を変更してSiegburg/Bonnに行かず、Bad Honnef - Oberkassel - Bonn Hbf - Tannenbusch Mitte のルートに変更されます。Siegburg/Bonn方面へは67号線一本のみとなり、本数が減少する見込みにご注意ください。

Halle: 財政難による減便

資金の確保が困難なため、一部路線にて変更があります。

2号線は日中はSchwimmhalle停留所で終点となります。Soltauer Straße方面は10号線をご利用ください。16号線はBeesenからReileckを結ぶ路線に変わります。

23時以降は20分間隔から30分間隔に変更されるほか、週末の朝方の30分間隔も現状より長くなります。

ドイツ・撮影者向け情報

一部形式の詳細な運用情報や固定運用ダイヤなどはこちらのページにて公開しております。状況と変更に応じて定期的に更新しています。

ノルウェーの主な変更点

Snalltåget: Trondheim - Malmö 便、Oslo - Kopenhagen便の新規設定

Trondheim S - Stockholm C - Malmö C
電化開業したばかりのトロンハイム近郊に、6月下旬より客車列車が乗り入れることとなります。トロンハイム行きは水曜と土曜運転、マルメ行きは木曜と日曜運転となります。主にストックホルム経由ですが、スウェーデン国内は運転日によって経由地が異なる場合があります。なお7月中旬から8月中旬は工事の都合上ウプサラ行きに変更され、ノルウェーには乗り入れません。

Oslo S - Göteborg C - Malmö C - Kopenhagen st
6月1日より毎日運転となるオスロ便は、スウェーデンを超えてデンマークの首都まで乗り入れる予定です。

L2 / L2x: Nordstrand駅再開、区間急行運転

L2: Stabekk - Lysaker - Nationaltheatret - Oslo S - Kolbotn - Ski

駅改良工事で通過扱いとなっていたNordstrand駅はダイヤ改正より再開となります。既存のホームとは異なり、各方向ごとのホームに変更されますので、乗り間違えの無いようにお気を付けください。

なおL2xはKolbotn駅の改良工事が終わる10月ごろまで引き続き運休となる予定です。

R12 / R14: 停車列車の削減

キャパ不足のため、以下の駅に停車する列車が減少することとなります。

R12: Steinberg駅に停車する列車を半分以下に削減
R14: Svingen駅に停車する列車を1日2往復に削減

R22: Rakkestad行き増便・停車駅変更

R22: Oslo S - Ski - Askim - Mysen - Rakkestad

終日、Rakkestad行きが1時間ごとに運行されるようになります。ラッシュ増発便はMysen止まりとなります。なお全ての列車がEidsbergとHeiaに停車するようになります。

RE20: Oslo - Malmö 便の定期化

RE20: Oslo S - Göteborg C - Malmö C

昨年は期間限定の運転でしたが、ダイヤ改正より週末を中心に2往復が設定されました。

オスロからマルメ行きは金曜日と土曜日、逆方向は土曜日と日曜日の運行パターンとなります。

Trondheim近郊の電化工事完了

主にTrondheim - Hell - Storlien (Sweden) の電化工事が完了することにより、一部列車の運転時刻の変更などが行われます。

ノルウェー・撮影者向け情報

一部形式の詳細な運用情報や固定運用ダイヤなどはこちらのページにて公開しております。状況と変更に応じて定期的に更新しています。



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