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2024年冬のダイヤ改正(2024/12/15~2025/06/14)

2024年12月から始まるドイツの新ダイヤの情報です。

当ページでは記事作成段階に公開されている地域の重要な変更点のみを投稿しております。ご利用の地区が見当たらない場合は、情報がまだ公開されていないか目立った変更がない場所となります。随時更新していくため、後日再度ご訪問いただいたうえでお確かめください。ドイツ全土にわたる細かいダイヤ変更などはさすがに取り上げることができないので、予めご了承ください。

リストアップされていない多くの路線において出発時刻の変更が行われている場合があります。ご利用の際には今一度各運行会社の公式ページにてご確認ください。当コンテンツの編集者は NITS-Center(ドイツ部門) / NITS-Norway(ノルウェー部門) です。

最終更新: 2024/11/20 16:00 (追記)

※現段階の情報まとめは最終的なものではありません。12月半ばまで、徐々に情報が増えていく見込みです。特に市内交通においては、まだ未発表の地域が多いため、ダイヤ改正のタイミングが近づいた際に再度ご確認ください。

ドイツ・大規模工事による迂回と運休

2024年に引き続き、複数の大規模工事が計画されています。それに伴い、複数の地域にて長期にわたって迂回運転や区間運休が計画されています。

工事に関する情報が発表され次第、改めてお知らせします。

ドイツの長距離列車の主な変更点

Flexpreisの返金条件変更 NEW

ダイヤ改正以降のFlexpreisブッキングにおいて、返金条件が以下の通りに変わります。

使用開始日8日前まで: 無料で変更や返金対応が可能
使用開始7日から1日前まで: 手数料10€で変更や返金対応が可能
使用開始日以降: 手数料30€で変更や返金対応が可能

ICE: Berlin - Paris 線新規設定

Berlin - Frankfurt Süd - Karlsruhe - Paris を結ぶICEが1日1往復設定されます。これにて、ドイツとフランスの首都が直行便で結ばれ、鉄路8時間で乗り換えなしで行き来できるようになります。

ICE: Sprinter便の増発

Frankfurt - Berlin, München - Berlin, Köln - München, Köln - Berlin, Hamburg - Köln, Hamburg - Frankfurt などの重要幹線路線にて、速達便となるSprinterが新規に追加設定されます。特にフランクフルトとベルリンの速達便は6便が追加となります。Sprinter便はほかの通常のICEと異なり停車駅が少なく、上記の一部路線では最大45分も時間が短縮されます。

ECE: München - Zürich 線の増便

需要が高い上記路線に、8往復目が新規設定。新たに設定されるのは Zürich > München の朝の便(日曜日を除く)と München > Zürich の夜の便(土曜日を除く)の2本となります。

IC: Frankfurt - Siegen - Münster 線の減便

利用客の少ない上記区間のICは現行では8往復ありますが、ダイヤ改正より5往復に減便となります。

IC: Oberstdorf 方面の休止 NEW

Oberstdorfの信号場が故障し、復旧不能と判断されたため、2024年11月3日より当面の間はOberstdorfの駅は線路が一本しか使えなくなります。そのため、ローカル線を優先することになり、ICによる長距離便は信号場の再建まで運休となります。なお再建にはしばらく時間を要す見込みで、新たな信号場が完成するころにはICが廃止されてICEによる運転となる見込みのため、IC1の運用範囲が再度狭まります。

11月11日追記・復旧作業の終了時期が2025年3月ごろと見込まれたため、来年の4月前後からICの運転が再開される予定です。

IC: Bremerhaven - Koblenz 線の廃止

試験的に導入されたICでしたが、利用客の増加が見込めないことによりBremerhaven方面へのアクセスを廃止。ダイヤ改正より、Koblenz - Köln - Münster - Norddeich Mole のルートとなり、Siegen経由のIC減便によるEmden方面のアクセス悪化を抑え込む予定です。

EC: Hamburg - Zürich 線の変更

ライン川沿いを走るEC6, EC7, EC8, EC9 はダイヤ改正と共に大幅変更となります。

現行:
EC6 / EC7 Hamburg - Basel
EC8 / EC9 Hamburg - Basel (パノラマ車あり)

改正後:
EC6 / EC9: Zürich - Dortmund / Dortmund - Zürich
EC8 / EC7: Zürich - Hamburg / Hamburg - Zürich

以前にもお知らせしたとおり、改正後の列車にはパノラマ車は編成されません。通常客車での運行となります。ドイツ国内の牽引機は引き続きBR101の予定です。

EC: Hamburg - Kopenhagen 線の時刻変更

コペンハーゲン発のハンブルグ行きの列車は現行ダイヤと比べて1時間ずれる予定です。

また、夏季シーズンの増発便となる朝のハンブルグ発の列車も30分ほど前倒しとなります。また夕方の最終便も引き続き運行されますが、こちらは6月のダイヤ改正からではなく、すでに4月11日より運転される予定です。

NJ: 経由地にKassel追加

現行では Göttingen - Würzburg 間は無停車で走行している Hamburg - Wien / Innsbruck 間のNightjetは、ダイヤ改正後より Kassel-Wilhelmshöhe 経由にルートが変更され停車駅が追加となります。

撮影者向け情報: まだ最終確認ができておりませんが、ドイツ国内のNJ牽引がÖBBのES64系列からDBのBR101に変更となるようです。

ドイツの中距離列車の主な変更点

種別「IRE」の廃止

主にBaden-Württemberg州を中心に運用されていたInterRegioexpressの種別が廃止となり、RE(Regionalexpress)に統一されます。

主な影響路線
- IRE1: Karlsruhe - Stuttgart - Schorndorf - Aalen →RE1へ変更
- IRE3: Ulm - Friedrichshafen - Lindau-Reutin / Friedrichshafen - Singen - Basel →RE3へ変更
- IRE6: Stuttgart - Reutlingen - Tübingen →RE6へ変更
- IRE6a: Stuttgart - Tübingen - Sigmaringen - Aulendorf →RE6aへ変更
- IRE6b: Stuttgart - Tübingen - Rottenburg - Horb →RE6bへ変更
- IRE50: Ulm - Aalen →RE50へ変更
- IRE200: Wendlingen - Merklingen - Ulm →RE200へ変更

Berlin: 燃料電池車両・蓄電池車両の運用開始

ダイヤ改正より、NEBによって運行される列車の一部が燃料電池車両と蓄電池車両によって運行されます。導入される新型車両はSiemens製のMireoで、一部の既存のディーゼル車両を置き換えつつ、列車の増発や増結に使用される予定です。

Dortmund: RE17/RE57 路線変更

現行ルート:
RE17 Hagen - Schwerte - Bestwig - Brilon Wald - Warburg - Kassel
RE57 Dortmund - Fröndenberg - Bestwig - Brilon Wald - Winterberg

新規ルート:
RE17 Hagen - Schwerte - Bestwig - Brilon Wald - Brilon Stadt
RE57 Dortmund - Fröndenberg - Bestwig - Warburg

Düsseldorf: RE47の当面運休

車両不足の影響で、すでに運休続きのRE47 Düsseldorf - Solingen - Remscheid は2025年末まで完全運休となります。

Frankfurt: RB15/RB16の時刻変更

後述のS-Bahnの時刻変更に伴い、RB15及びRB16の運転時刻が変更となります。また、燃料電池車両が引き続き不安定なため、RB16は現行通り代わりとなるディーゼル車両によって運行されるほか、RB15には新規にディーゼル車両を導入する予定です。

Frankfurt: RB40/41/49停車駅変更、RB37新規設定 NEW

新規路線RB37が Frankfurt Hbf - Friedberg - Gießen 間にて設定されることで、RB40/41が一部の駅を通過するようになります。またRB49はHanau - Friedberg 間に短縮されます。現在 Friedberg - Gießen 間でRB40/41及びRB49が停車する駅は今後はRB37の停車駅となります。

Halle: RB78がS11に変更

S11 Querfurt - Mücheln - Braunsbedra - Merseburg - Halle

毎時運行になるほか、ほとんどの列車がハレ直通となります。RB78からS11に名称変更となり、平日の一部列車のキャパが倍になります。

Heidelberg - Mühlacker: RB17bの延伸運転

現行では Mühlacker - Bruchsal で運転されるRB17bが、ダイヤ改正よりHeidelbergまで延伸されます。なお当路線はRE71として路線番号が変更されたうえで運行される予定です。

Magdeburg: RB40の増便

RB40: Burg - Magdeburg - Braunschweig

D-Ticket導入より需要が大幅に増加したため、日中含め一日通して60分ダイヤとなります。週末も同じく60分毎の運転になります。

München / Nürnberg: RE1の安定化

現在運転されている新型車両の不具合が続いているため、旧型車両による代走編成が2本準備されました。これにより、急な運休をできる限り防ぎ、RE1の運行を安定化する予定です。

撮影者向け情報: BR101+元IC1の代走編成2本は予備編成扱いとなり、Skoda編成の数が足りない際に出庫する予定です。運用は固定されないため、撮影は運次第となる見込みです。

Trier / Koblenz / Luxemburg: 一部路線変更

RB81: Trier – Koblenz
RB82: Perl – Trier
RB83: Wittlich – Trier-West – Luxemburg

一部列車の運転時刻が変更となるほか、新たに新型車両が導入される予定です。

Südostbayern: 一部路線の増発

Südostbayernbahn管轄となる RB59 Traunstein - Waging am See 間の路線が、週末にも60分ダイヤとなります。

ドイツの近距離列車の主な変更点

Berlin: 新規路線開業

新規路線: S15 Berlin Hauptbahnhof (tief) - Wedding - Berlin-Gesundbrunnen

将来的には南北を貫通する路線の先行開業区間がS15として運行開始。途中に Perleberger Brücke 駅が完全新規開業となり、中央駅北側の交通網の改善を目指します。

※追記・本来は12月に開業予定でしたが、おそらく2025年春にずれ込む見込みです。

Darmstadt: 一部路線の経路変更 NEW

1号線が中央駅からMaulbeeralleeまで延長され、経路がFrankenstein - Hauptbahnhof - Willy-Brandt-Platz - Maulbeeralleeに変更となります。一部列車は通学時間帯を中心にArheilgenまで運転されます。

4号線が毎日運転となるほか、6号線の土曜運用は8号線で置き換えとなります。

Frankfurt: S-Bahnのルート、時刻と車両変更

現行ルート:
S3/S4 Bad Soden / Kronberg - Eschborn - F-Rödelheim - F-Hauptbahnhof - F-Süd - Langen - Darmstadt
S5/S6 Friedrichsdorf / Friedberg - F-Hauptbahnhof - F-Süd

新規ルート:
S3/S4 Bad Soden / Kronberg - Eschborn - F-Rödelheim - F-Hauptbahnhof - F-Süd (変更)
S5 Friedrichsdorf - F-Hauptbahnhof - F-Süd
S6 Friedberg - F-Hauptbahnhof - F-Süd - Langen - Darmstadt (変更)

なお上記路線の上下線で運転時刻が変更となります。また、S4号線は既存の車両から新型車両に変更される予定です(一部運用は引き続き既存車両で運転)

Frankfurt: U-Bahnの時刻変更

S-Bahnの運転時刻変更に伴い、南北を通るU1/U2/U3/U8/U9の運転時刻も変更される予定です。こちらは路線の変更は予定されていませんが、2025年冬に市電線の一部に変更が予定されています。

Freiburg: 3号線、4号線のルート変更

3号線と4号線の中央駅から東側の終点が交換されます。

現行ルート
3: Haid Munzinger Str. - Hauptbahnhof - Vauban Innsbrucker Str.
4: Messe Freiburg - Hauptbahnhof - Zähringen Gundelfinger Str.

新規ルート
3: Haid Munzinger Str. - Hauptbahnhof - Zähringen Gundelfinger Str.
4: Messe Freiburg - Hauptbahnhof - Vauban Innsbrucker Str.

Hamburg: フェリー路線2本が新規設定

新規に設定される路線フェリーは以下の通りです。

Linie 65: Blankenese - Finkenwerder (2025年3月31日より60分間隔)
Linie 66: Finkenwerder - Landungsbrücken (80分間隔、2025年3月31日より40分間隔)

上記路線フェリーはD-Ticketでもご乗車いただけます。詳しくは特設ページをご確認ください。

Karlsruhe: 人員不足による減便運用

人員不足の影響で、以下の路線にてしばらくのあいだ減便運転が行われます。(記述が無い場合は2024年12月15日以降)
・S1/S11: 2024年10月7日よりすでに減便されており、来年度も引き続き減便となります
・S31: 平日の5時から11時の間、1時間に一本が運休となります
・S32: 平日の8時台の便が運休となります
・S4: Heilbronn-Weinsberg間は平日午後に一部列車が運休、20時から23時はKarlsruhe-Flehingen間にて一部列車が運休。土曜日は一部区間にて2本に1本が運休となります。日曜日は8時から21時の間、S42号線直通運転となるため、Heilbronn市内の一部停留所に停車しません。
・S5/S51: 一部列車が不規則に運休となります。日曜日ダイヤでは2本が運休となります
・S6: 土曜日の朝の一往復にて、一部停車駅が区間運休となります
・S7/S8: Freudenstadt Stadt - Freudenstadt Hbf 間の列車は8時から18時の間、全日運休となります。また、一往復にてKarlsruhe市内の一部区間が運休となります。
運休や変更となる区間や列車は、公式サイトの特設ページにてPDFデータとしてダウンロードが可能です。

München: 新規S-Bahn、ルート変更等

新規設定されるS5が導入。(Weßling - Germering-Unterpfaffenhofen -) Pasing - Ostbahnhof - Kreuzstraße 間を運行する予定。代わりにS7はWolfratshausen - Heimeranplatz - Hauptbahnhof (oben) での運行となり、地下駅から地上ホームへの乗り換えが必要となるほか、S7ではHackerbrücke駅が通過扱いとなるため、中央駅またはDonnersbergerbrückeでの乗り換えとなります。

現行のS7の遅延頻度を改善すべく取られた措置で、S5号線の路線番号が復活するのは2009年以来15年ぶりとなります。

Nürnberg: S4の延伸

現在ではNürnbergからAnsbach経由でDombühlまで走行しているS4が、ダイヤ改正よりCrailsheimまで延伸されます。なお延伸されるのは一部列車のみとなる見込みです。

Stuttgart: S-Bahnの減便ダイヤが通常ダイヤに復帰

昨年は人員不足の影響で30分ダイヤに削減された時間帯が、部分的に15分ダイヤに復帰します。平日はおよそ6時半から20時半、土曜は8時半から20時半ごろまでが15分間隔に戻ります。

また、今までは外装のみだった更新工事も今年から内部の機器類の更新と共に室内の更新も行います。ボックスシートの数が減る代わり、自転車やベビーカーのためのフリースペースが増設されます。

ドイツ・撮影者向け情報

一部形式の詳細な運用情報や固定運用ダイヤなどはこちらのページにて公開しております。状況と変更に応じて定期的に更新しています。今年はあまりにも多いため、情報統一も兼ねてこのページの内容を先述のリンク先にまとめました。

ノルウェーの主な変更点

T-Banen: Majorstuen駅の大規模工事 NEW

Fornebubanen開業に向けた工事の影響で、3月から11月の間は Borgen - Majorstuen が不通区間となります。これにより、2号線と3号線は東西に分断され、Borgen以西及びStortinget以東での運行となります。

Majorstuen駅の工事に伴い、以下の日程で駅閉鎖となります。
・駅周辺閉鎖・各路線区間運休: 1/4、7/5-8/3、9/7
・駅のみ閉鎖・全列車通過: 6/23-7/4、8/4-9/6、9/8-9/21

日程毎に、影響路線が2号線と3号線だけでなく、他の路線や全路線などに増える場合があるほか、区間運休の範囲がそれぞれ異なります。詳しくは公式の特設ページをご確認ください。

L2/RE20/R21-23: Follobanen通常運転へ復帰

トンネル内の問題の影響で片車線の未通行可能だったFollobanenの新線トンネル区間が復旧することに伴い、Ski方面の列車が通常ダイヤに戻ります。

RE30/R31: Gjøvikbanenの増便

Oslo - Hakadal - Jaren - Gjøvik 間の列車(主にRE30)が、現行の120分間隔から60分間隔に増強されます。また、Oslo - Hakadal - Jaren 間のR31も、現行の120分間隔(一部時間帯は40/80分間隔)から均等な60分間隔に変更されます。また、一部列車の停車駅が変更となります。

Dovrebanen: 細かな変更

43列車がKongsvollに定期停車するほか、44列車が30分ほど前倒しでの運行となります。

ノルウェー・撮影者向け情報

一部形式の詳細な運用情報や固定運用ダイヤなどはこちらのページにて公開しております。状況と変更に応じて定期的に更新しています。今年はあまりにも多いため、情報統一も兼ねてこのページの内容を先述のリンク先にまとめました。



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